ネズミゴチのお話

取締役社長 田井誠一

コチ 撮影/写真家・村上宏治

皆さん「ネズミゴチ」って知っていますか。

  ネズミゴチは、この地方では「メメタレゴチ」又は「ヌメゴチ」と言ってカレー類やキス釣りに行くと外道としてよく釣られます。 コチの種類なのにコチと違いヌルヌルしていて変った魚です。

  でも刺身にしても、天プラにしても白身の淡白な味で非常に美味です。

  形は頭部が押しつぶされた牛の頭の形に似て、エラが小さく背側向に上向きに開いて棘があり刺されるととても痛い。コチのくせにウロコが全然なくて粘液を出すし内臓が痛みやすいのでとにかく釣り人にはきらわれる魚ですね。

  内湾のごく浅い砂泥底に棲み、移動するときもほとんど海底から離れようとせず、砂泥上をすべるように泳いでエサを取るらしい。

  この魚は、とにかく鮮度が落ちやすかったので、関西、中国地方ではミミダレといって耳から出る悪息の膿汁にたとえられたり、淡路地方ではガッチョと呼んで貧乏なうえにいやらしい事を「餓鬼(ガキ)」と呼びきらわれたようです。

  でも今は昔と違い、鮮度管理もしっかりしているので隠れた珍味といえるかもしれないですよ。

  ではまた


Copyright(C) 2005 有限会社 田井商店 All rights reserved.